5/27 Archiship Library and Cafe 演奏会を終えて

Archiship Library and Cafe での演奏会を終えて、思うことや感想を書いていこうと思います。


まずはご来場くださったお客様、会場設営から広報まで、演奏会を支えてくださったカフェスタッフ様に感謝を申し上げます。

※ ブログに感想を書いてくださいました!こちらもぜひご覧ください。


演奏に集中でき、16,17世紀のイギリスの音楽という、遠く、それでいて音楽と詩が受け入れてくれるような、私の憧れと大好きな音楽を共有できたこと、嬉しく思います。ありがとうございます。


"テーブルに楽譜を置き、楽器をもたれかけ、近くで聴いてもらう"

という、現代の演奏会ではあまり見ないスタイルを実現させてもらいました。

そのおかげか、私もリラックスでき、音楽に"入って"いけたような気がします。


今回の準備期間と本番を経て、感じたことがあります。

それは「古楽 (古い音楽) を演奏するということ」について。


古い、当時の音楽を、当時に近い(全く同じということは無理なので...願わくばそれが叶えば最上だけれど...)楽器や状況で、理解を深めつつ演奏することは、まるでタイムマシーンに乗って過去へ行ったかのようで、

「あ、いま、究極の擬似体験をしているな」

と、思う瞬間がありました。

たとえば、リュートのソロを弾いている時。

「ここにこの装飾を入れたら、ご婦人からYesを引き出せるかな。」

なんて、考えて弾いていました。

そうしてそれが、とても楽しいのです。

全く想像でしかない、昔の人々の生活、その中で音楽はとても近く浸透していた存在で、

現在になり、遠く離れた自分が、その音楽と詩に心を震わせられ、感動し、演奏している。


そうしてそれは、今現在に、それらを再現するために演奏するのではなく、

どうやってもっと当時の人が感じていたことに、自分が近づいていけるのかなと。

自分が古い音楽をすることにとって、それはとても大事なことなのではと、感じました。


その気持ちを忘れずに、次回のパフォーマンスにつなげていきたいです!🤗


さて、今回のセットリストは以下のとおりです。プラス、好きな曲を即興的に弾いてみたり,,,

アンコールは Thomas Morley の "It was a lover and his lass" でした!

会場の Archiship Library and Cafe の雰囲気はこのような感じ。

建築、デザイン関係の本や、美術書、写真集などがズラリ。

カフェを利用するさい自由に読ませてもらえます。

上記写真反対側の出入り口はガラス張りになっていて、開放感があり、

響きが本などで吸収されてしまうかと思っていましたが、

とても歌いやすかったです!!

こちらのカフェの好きなところはたくさんありますが (飲み物もとても美味しい!)、

学生に優しく開かれているところも、とても魅力的。

建築関係の学生さんが、実際に社会での現場の声を聞ける場にもなっているそう。

色んなイベント(私のような音楽関連も)にも会えますし、こういう場は貴重だと思います。

また是非、こちらで演奏させてもらいたいです!次回も素敵な出会いがありますように!




Sayuko Yokoyama

In forest when I lived, I had no sound nor voice; But made a lute, with silver sound Men's hearts I do rejoice. ーTimothy Kendall (1577)

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