John, come kiss me now!

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https://youtu.be/9CQPc8jY5Lk

私が弾いている変奏は、17世紀前半に編纂された"The ML Lutebook"からいくつかを選んだものです。

全部でなんと14(!)もの変奏が書かれていますが、どれも本当に違うテイストで、弾いていて全く飽きません。

この曲は16世紀には、イギリス(またスコットランド)にてバラッド / ダンスチューンとして知られており、1600年頃のイギリスの戯曲や文学作品にも登場しています。

例えばSamuel Rowlandsの"Tis Merry when Gossips Meet"(1609)には、

                  Such store of tickling galliards, I do vow,

                  Not an old daunce, but 'John, come kisse me now.

と出てきます。この場面は当時の3人の女性(それぞれ未亡人、妻、未婚の娘)がワインを片手に結婚について語っているところです。知り合いの夫婦の話になり、彼らが幸せな結婚生活を語るとき、音楽もダンスもなく、また古いダンス、むずがゆいガリアルドなどではなく、John,come kiss me nowであったと言っています。

この曲が当時どんな意味をもっていたのか、象徴的なものなのか、まだ分かりませんが、これから調べていきたいです。

さらにWilliam Byrdの作曲したものがFitzwilliam Virginal bookに残されています。


さて、私が最後に歌ったものは、スコットランドの歌曲集(c.1800)からRobert Burnsが作詞をしたもので、動画では1番を歌っています😊

結婚を待ちわびている少女が

ジョン、早くキスをして

あなたもよく知っているはず

結婚するにはどうしたら良いかってこと!

と、喜びあふれる詩です。

ぜひご覧ください!

Sayuko 

Sayuko Yokoyama

In forest when I lived, I had no sound nor voice; But made a lute, with silver sound Men's hearts I do rejoice. ーTimothy Kendall (1577)

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